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ん?同じ道路なのに建てられる建物が違う理由とは?

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不動産の調査で大切な条件の1つに道路があります。

 

どのような道路に接しているか、どれくらい道路に接しているか、などによってその土地の状況が変わってきます。

 

しかし、同じ道で同じような接道状況にもかかわらず、建てられる建物に違いが出てくることがあります。

 

気にして街並みを見ていないと気が付かない事なのですが、メイン通りを歩いていて、片方の車線側に、分譲マンションなどの高い建物が軒並みに建っているにも関わらず、反対側の車線側には、高い建物は一切建っていないような場合です。

 

不思議ですよね。

この違いっていったいなんなの?と思いませんか?

 

理由は何でしょうか。

 

  • 道路を隔て、片方だけ学区などの理由で人気があり需要が見込めるのでしょうか?
  • 片方だけ、たまたま大きい土地が売りに出たのでしょうか?

 

いえ違いますね。

上記のような事があっても例外的な内容です。

 

 

 

答えは、

「北側斜線制限」です。

ん??

 

なんですか?それ?

って思いますよね。

 

建築、不動産に関わりがなければ、普段聞くことはないと思います。

 

北側斜線制限とは、北側の敷地の陽当たりを確保するために南側の敷地に定められている斜線制限です。

 

これを踏まえてみると。

先程の道路を隔て、高い建物が建っていなかった方は、道路付が南側だった為、北側の敷地への陽当たりを確保する斜線規制の関係上、高い建物が建てなれなかったのです。

 

それに対して、分譲マンションが軒並みに建っていた方は、道路付が北道路で北側には、道路幅員が広いメイン道路が通っている為に、北側の敷地の陽当たりを確保する必要性が軽減されていたのです。

 

この違いから、片方は高い建物が建ち、片方は建っていない現象が起きていたのですね。

 

南側道路に面した土地は、住宅用地の観点から見ると陽当たりがよく、住宅用地やアパート建築に良い土地との見方ができますが、それに対して上記内容のような北側道路に面した土地は、土地活用の観点から見ると良い土地の見方が出来ます。

 

このように使う目的によって、同じ道路に面している土地であっても大きな違いが出てくるわけです。

 

尚、ここで記載している内容は、土地面積、用途地域、道路幅員、道路種類など、その他法令上の制限によって違いが出てきますので、具体的に確認する場合は、設計士、建築業者、工務店などに確認することをおすすめします。